映画「セッション」
見たい!見たい!と思っていながら、まだ見ていなかった「セッション」を見ました!
アカデミー賞をはじめ、実に多くの映画賞を受賞することとなった「セッション」。
この映画「セッション」、最初のうちは、低予算で作られた映画で、それほど注目度の高い作品ではなかったのです。
でも、2014年サンダンス映画祭で高い評価を受けて、観客賞と、見事グランプリを受賞することになります。
このサンダンス映画祭の高評価をきっかけに公開以降、今までにない斬新的、画期的な作品として多くの人々を魅了することになります。
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セッションが受賞した各映画賞
アカデミー賞では、
作品賞、助演男優賞、録音賞、編集賞、脚色賞の5部門にノミネートされます。
そして、
助演男優賞、録音賞、編集賞の3部門を受賞するという快挙を成し遂げました。
アカデミー賞で助演男優賞を受賞したJ・Kシモンズは、さらに、ゴールデン・グローブ賞でも助演男優賞を獲得しています。
それ以外にも英国アカデミー賞をはじめ、様々な映画賞を受賞しています。
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「セッション」で描かれる普遍的なテーマ
低予算ながら、ここまで高い評価を受けたのはなぜでしょうか。
それは、ドラム演奏を通して描かれている普遍的なテーマだと思います。
主人公のニーマンは、ちょっと頼りない消極的な学生でした。
地道にドラムの練習はしているものの、自らアピールする度胸もなく、好きな女の子に対しても遠くから見ているだけでした。
しかし、フレッチャー先生という強烈な人物に出会うことにより、彼の人間性は徐々に変わっていきます。
初めは、フレッチャーに一方的に指導を受けて、フレッチャーの理想に近づこうと必死になります。
しかし、その努力は結局達成できずに、退学という形で挫折に終わってしまうのです。
しかし、ラスト9分の凄まじいドラム演奏シーンで、彼はついに殻を破ります。
フレッチャーの理想通りに演奏するという姿勢を捨てて、やっと主体的な演奏をすることに成功するのです。
ニーマンとフレッチャーの音楽の世界は、狂っていて、異様なものに見えます。
音楽の世界の恐ろしさを垣間見てしまったように感じました。しかし、これは誰にでも共感できる世界なのではないでしょうか。
学校においても会社においても、このような師弟関係や上下関係は多少なりとも必ず存在するものです。
恐いし理不尽なところがあるけど認めてしまう上司や先生っているものですよね。
だからこそ、この作品は見る人の心に響き、主人公に共感して、どんどん引き込まれていくのではないでしょうか。
「セッション」の見ごたえのある演技
加えて、J・Kシモンズとマイルズ・テラーの気迫ある演技のぶつかり合い。
これは見ごたえのある演技でしたね。
どちらも役もこの俳優2人だからこそ、ここまでの完成度に仕上がったのだと思います。
世界中から高い評価を得ることになった「セッション」。
見どころが詰まったとても濃い作品です。
ぜひ、見てみてくださいね。
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